
セルフケアの落とし穴
2022/07/29 【 症状と療法 】
診させていただくと、肩の筋肉が傷んでしまっていることが問題だということが分かりました。
心当たりはないとのことでしたが、話を聞くと、家族に毎日マッサージをしてもらうとのことだったので、「それが原因の可能性が高い」ことを伝えました。
その後3週間、家庭内のマッサージをやめていただくことで、長年の「肩こり」はなくなりました。
さて、今回の話ですが、実は特別なことではありません。
誤解していただきたくないのですが
・素人が見様見真似でマッサージをしてはいけない
・家庭内のコミュニケーションを持ったらダメ
と言っているのではありません。
多くの方が、「良かれと思ってやったこと」が原因で、症状が慢性化してしていることを知ってもらいたいんです。
最近では、YouTubeなどで簡単に「○○の治し方」というのを見つけられますが、大切なのは「『あなたの』○○の治し方」です。
それを考えずにやってしまうと、いつまで経っても治らないという負のスパイラルに陥ります。
特に、セルフケアを2ヶ月以上続けても、成果がない方は1度はプロに診てもらうことをオススメします。
そこで自分のやっていることが、「自分の体に合っているのか?」を確認してください。
少なくとも、それだけ長い期間やっても改善していないのなら、そのやり方は間違っているはずです。
逆を言えば、真剣に自分の体に良いことを続けたら、ほとんどの症状は改善します。
それではまた
投稿日: 2022/07/29
【動画】症状が「重症化しない方法」
2022/07/22 【 症状と療法 】
今日は、「症状が重症化しない」ための方法を解説した動画を紹介します。
動画では、絶対に避けては通れない
・なぜ、我慢すると、症状が軽くなったり、消えるのか?
・我慢すると、体はどうなるのか?
をできる限り分かりやすく説明しました。
日々の生活にお役立ていただければ幸いです。
投稿日: 2022/07/22
ストレッチポールで症状が悪化する人
2022/07/15 【 症状と療法 】
大切なのは「どんな人に向いていないか」
どんなものにも、「向いている人」と「向いていない人」がいます。
例えば、マラソンであれば⇩です。
[向いている人]長距離走れる、または走れる見込みがある人
[向いていない人]長距離走れない人、または走れる見込みがない人
分かりやすいですよね。
では、ストレッチポールの場合はどうでしょう?
おそらく、効果についてはよくご存知だと思います⇩。
・筋肉を緩ませる
・背骨を整える
・深い呼吸ができるようになる
*㈱LPN(ストレッチポール公式ページより抜粋)
しかし、コレらは「向いている人」でもなければ、「向いていない人」でもありません。
マラソンでいうと、「ストレス解消になる」と言っているだけです。
長距離走れない人にマラソンさせても、ケガの原因になるのと同じように、ストレッチポールも「向いていない人」がやってしまうと症状の原因になります。
「でもそんな事メーカーが言うはずがない」
「それでも、効果だけわかれば十分でしょ」
と思っていませんか?
でもそれは大きな勘違いなんです。
⇧公式サイトを要約すると
「前かがみの姿勢から適度なS字に変化してくると、前述した効果を得ることができる。またS字カーブを減少させる効果がある。」
と書いています。
つまり、ストレッチポールの効果を得られる人は、⇩C・Dの方のみとハッキリ書いています。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
『前かがみ』というキーワードが入っているのはDだけ、S字が増大しているのはCだけです。
蛇足ですが、Aはそもそも正常なので、ストレッチポールをする必要がありません。
症状が悪化するのはこんな人
背骨のS字カーブは、上下の衝撃を吸収したり、筋肉にゆとりを持たし、活動しやすくするために存在しています。
ストレッチポールは、平たい棒を背中に当てるのと同じなので、S字カーブを減少させる効果があります。
つまり、やりすぎるとS字カーブが減少し、上下の衝撃を吸収できなくなり、筋肉にゆとりがなくなり、体は固くなります。
元々の症状の原因が、S字カーブの減少の方は、使うことで悪化して当たり前なんです。
先程のABCDでいうと、Bの方はまさにその典型的な姿勢になります。
注意して下さい。
C・Dタイプの方へ
ストレッチポールには、様々なメーカーやタイプがありますが、効果は基本的に同じだと思います。
私は正規品のポールタイプと、ハーフカットの2種類を持っています。
どちらか迷っている場合は、安定感があるハーフカットがオススメです。
まとめ
ストレッチポールは、きちんと扱えば比較的効果が高い商品だと思いますが、適用外の人が使うと、悪い方に大きな効果を出してしまいます。
ポイントは、「今の自分の姿勢がどうか?」です。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
ちなみに、S字カーブを減らすのはセルフケアでできますが、作るのはとても難しいので、悩まれている方はプロにご相談下さい。
下手にチャレンジして失敗すると、無かったはずの症状が出たり、悪化の原因になります。
いかがでしたか?
この手の商品で失敗する方は、「コレを使えば効果が得られる」とメリットばかりに着目しがちで、デメリットを完全に無視してしまう傾向にあります。
チョットしたことですが、大きな差になります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活をより良いものにして下さい。
今回の記事が、「セルフケアで健康になりたい方」の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/15
勘違いされやすい「治療院では治らないもの」
2022/07/08 【 症状と療法 】
勘違いされやすい「治療院では治らないもの」
日々の仕事の中で、私たちセラピストでは絶対に治せないことがあります。
それは、「代われないこと」が原因の場合です。
例えば、
・仕事が忙しくて・・・
・仕事のストレスで・・・
・子育てが大変で・・・
・家庭の事情で・・・
・仕事場の人間関係のせいで・・・
・寝具が合わなくて・・・
などがそれに当たります。
意地悪な言い方に聞こえるかも知れませんが、「仕事が忙しい」ことが原因なら、仕事を暇にすることが唯一の治す方法になります。
でも正直、そんな身勝手な判断なんてできるわけないですよね。
そこで1つ提案があります。
次に紹介する一言を付け加えてみて下さい。
「癒し系・治療系」の対応の違い
治療院には、癒し系と治療系があり、癒し系では「お仕事大変ですよね」という共感とともに、他の問診もそこそこに施術が始まのが一般的です。
一方、治療系では、「仕事が忙しくて」という治せない原因だけでは情報が不十分なので、別の取り除ける原因を探すための問診や検査が始まります。
ですので、より的確な治療を望む場合は、「こういう作業・姿勢が続くと症状が出やすい」と、プラスαの情報を伝えてみて下さい。
「仕事が忙しい」ことが原因だと思っていても、この一言を付け加えるだけで、改善までの期間は劇的に早くなり、通院回数も減らすことができます。
いかがでしたか?
チョットしたことですが、ご自身が症状と向き合うことで、本当の原因に早く近づき、それが早期改善に繋がります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活を見直してみて下さい。
今回の記事が、「治せないもので悩んでいる方」の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/08
「免疫力」で悩む方のセルフケア
2022/07/01 【 症状と療法 】
「免疫力」の誤解
みなさんは、「免疫力」と聞いて、どのようなイメージを持っていますか?
多くの方は、⇩のようなイメージではないでしょうか?

だからこそ、
・免疫力は高いほうがいい
・免疫力が下がるとダメ
・免疫力を上げたい
・免疫力を上げる方法を知りたい
と考えるんだと思います。
でも本当は、
免疫力は⇩のようなイメージで、常に「正常」に戻ろうとする仕組みになっています。

つまり、免疫機能が正常に働いていれば、自動的に「高いと下がり」「低いと上がる」ようになっています。
正常を維持するためには
できるだけ体を「正常」に保つために、まずは自分の現在地を知ることが大切です。
しかしコレを知るすべは、血液検査でわかる白血球の値くらいだと思います。
白血球は、細菌やウィルスなどの外敵から体を守るために働くので、低免疫状態の時に大きな値になります。
逆に、高免疫状態は、花粉症などの○○アレルギーと言われる、自己免疫反応が出た時に見られます。
多くの方は、正常範囲~低免疫域にいるので、「免疫力を上げる方法」というのが注目されやすいというわけです。
新常識で免疫力を上げよう
前述した通り、体は免疫力は下がると、自動的に上げる仕組みになっています。

つまり、『免疫力を上げたければ、下がることをしない』というのが必須になります。
免疫力が下がるものをまとめてみました⇩。
<免疫が下がること>
・寝不足
・激しすぎる運動
・運動不足
・精神的ストレス
・昼夜逆転
・過度の飲酒
・食べ過ぎ
・肥満
・低体温
・ネガティブな思考
・不必要なサプリメント
いかがでしたか?
免疫力は、上げようとすればするほど下がってしまい、下がることを避けるだけで自動的に上がりやすくなります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活を見直してみて下さい。
今回の記事が、「免疫力」で悩む方の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/01