ストレッチポールで症状が悪化する人
2022/07/15 【 症状と療法 】
大切なのは「どんな人に向いていないか」
どんなものにも、「向いている人」と「向いていない人」がいます。
例えば、マラソンであれば⇩です。
[向いている人]長距離走れる、または走れる見込みがある人
[向いていない人]長距離走れない人、または走れる見込みがない人
分かりやすいですよね。
では、ストレッチポールの場合はどうでしょう?
おそらく、効果についてはよくご存知だと思います⇩。
・筋肉を緩ませる
・背骨を整える
・深い呼吸ができるようになる
*㈱LPN(ストレッチポール公式ページより抜粋)
しかし、コレらは「向いている人」でもなければ、「向いていない人」でもありません。
マラソンでいうと、「ストレス解消になる」と言っているだけです。
長距離走れない人にマラソンさせても、ケガの原因になるのと同じように、ストレッチポールも「向いていない人」がやってしまうと症状の原因になります。
「でもそんな事メーカーが言うはずがない」
「それでも、効果だけわかれば十分でしょ」
と思っていませんか?
でもそれは大きな勘違いなんです。
⇧公式サイトを要約すると
「前かがみの姿勢から適度なS字に変化してくると、前述した効果を得ることができる。またS字カーブを減少させる効果がある。」
と書いています。
つまり、ストレッチポールの効果を得られる人は、⇩C・Dの方のみとハッキリ書いています。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
『前かがみ』というキーワードが入っているのはDだけ、S字が増大しているのはCだけです。
蛇足ですが、Aはそもそも正常なので、ストレッチポールをする必要がありません。
症状が悪化するのはこんな人
背骨のS字カーブは、上下の衝撃を吸収したり、筋肉にゆとりを持たし、活動しやすくするために存在しています。
ストレッチポールは、平たい棒を背中に当てるのと同じなので、S字カーブを減少させる効果があります。
つまり、やりすぎるとS字カーブが減少し、上下の衝撃を吸収できなくなり、筋肉にゆとりがなくなり、体は固くなります。
元々の症状の原因が、S字カーブの減少の方は、使うことで悪化して当たり前なんです。
先程のABCDでいうと、Bの方はまさにその典型的な姿勢になります。
注意して下さい。
C・Dタイプの方へ
ストレッチポールには、様々なメーカーやタイプがありますが、効果は基本的に同じだと思います。
私は正規品のポールタイプと、ハーフカットの2種類を持っています。
どちらか迷っている場合は、安定感があるハーフカットがオススメです。
まとめ
ストレッチポールは、きちんと扱えば比較的効果が高い商品だと思いますが、適用外の人が使うと、悪い方に大きな効果を出してしまいます。
ポイントは、「今の自分の姿勢がどうか?」です。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
ちなみに、S字カーブを減らすのはセルフケアでできますが、作るのはとても難しいので、悩まれている方はプロにご相談下さい。
下手にチャレンジして失敗すると、無かったはずの症状が出たり、悪化の原因になります。
いかがでしたか?
この手の商品で失敗する方は、「コレを使えば効果が得られる」とメリットばかりに着目しがちで、デメリットを完全に無視してしまう傾向にあります。
チョットしたことですが、大きな差になります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活をより良いものにして下さい。
今回の記事が、「セルフケアで健康になりたい方」の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/15