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肩こりに効く運動・効かない運動

2024/08/03 【 症状と療法

「運動すると肩こりが軽減する」という話はよく聞きますよね。

でも、運動なら何でも良いというわけではないことは意外と知られていません。

今回は、肩こりに効く運動・効かない運動の特徴を紹介します。

 

<肩こりの原因>

肩こりの原因には、①過剰運動と、②運動不足の2つがあります。

①と②は正反対のことなので、とうぜん対策も違います。

今回ご紹介するのは、②運動不足の方の対策のため、①過剰運動の方には適していません。

また日頃から運動している人の中でも、これから説明するような運動ではない場合は、効果を実感できると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

<肩こりに効く運動>

運動不足の人の肩の筋肉は、腕の重みに負けている状態です。

だったら、肩の筋肉を運動で鍛えてあげたら、問題は解決できますよね。

ここで大切なのは「肩を使う運動」ということです。

ポイントは、肘が肩よりも高い位置にあるかどうか!!

つまり、肩よりも肘が高くなれば、どんな運動でもOKということです。

⇧くらいなら、誰でも今日からできますよね。

逆に一生懸命運動していても、肩の筋肉を使う頻度が少なければ、思うように効果を得ることができません。

 

<運動不足だけど肩が上がっている人>

運動不足になると筋肉は弱くなり、通常なら肩は下がります。

しかし、何度も引っ張ったり、長期間引っ張られる状態が続くと、体は防御反応で「肩をすくめる」ような状態を作ります。

体が「もうコレ以上引っ張らないで!!」という合図ですので、ストレッチやマッサージなどの行為を中止してください。

ココまで悪化していると、セルフケアでは対処しきれない場合が多いので、できるだけ早くプロに相談するようにしてください。

投稿日: 2024/08/03

脳神経のセルフケア⑨副神経

2022/10/14 【 症状と療法

 

脳神経のセルフケア9

今回は、首周りや喉の奥に分布する神経、「副神経」についてシェアします。

 

<セルフケアでできること>
・肩こりの改善(筋力低下によるもの)
・頻繁な寝違えの改善(筋力低下によるもの)
・嚥下障害の早期発見(飲み込みづらい)
・発声障害の早期発見(かすれ声)
・消化障害の早期発見
・自律神経障害の早期発見
・急激な心拍数の低下や血圧の低下による事故を未然に防ぐ

 

副神経は、肩こりや首こり、自律神経症状と関連がある神経です。

異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

副神経 とは

 

副神経は、首にある頭を動かすための筋肉や、喉奥の筋肉を働かせる神経です。

僧帽筋や胸鎖乳突筋の筋力低下により起こる、肩こりや首こりは、副神経の機能低下を疑います。

 

 

また副神経は、喉奥で迷走神経と合流するため、迷走神経の機能を合わせて考えます。

 

迷走神経 とは
(前回から抜粋)

 

迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。

肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。

迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。

これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。

発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。

 

副神経のセルフケア法

 

左:僧帽筋のチェック法 / 右:胸鎖乳突筋のチェック法

 

僧帽筋・胸鎖乳突筋の弱化を、⇧の要領で確認してください。(各1秒程度)

*青矢印は、赤矢印の力を確認するために行っています。
「押さえる=固定」のイメージで行なってください。

正常であれば、痛みもなく、青矢印を押し返すことができます。

 

<チェックポイント>
・赤矢印方向に動かす時に、痛みは出なかったか?
・青矢印を押し返すくらいの力があったか?

 

迷走神経のセルフケア法

 

鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。

正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。

 

<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?

 

注意

 

脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。

副神経は、使うことが機能を維持する、リハビリ的な効果になります。

また迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。

家事や育児、デスクワークで肩がこりやすい方、日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックすると良いですよ。

毎日続ける中で、もし症状までいかなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。

投稿日: 2022/10/14

脳神経のセルフケア④三叉神経

2022/09/09 【 症状と療法

 

脳神経のセルフケア4

今回は、「三叉(さんさ)神経」という少し聞き慣れない神経についてシェアします。

<セルフケアでできること>
・アゴの力、噛む力の衰えの早期発見
・顔の感覚異常の早期発見
・免疫力の低下を早期に察知

 

馴染みのない言葉だと難しそうに感じますが、実はとても身近なもので、健康管理には欠かせないものなので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

三叉神経 とは

三叉神経とは、名前の通り「みつまた」に分かれている神経で、顔に上部・中部・下部に分かれて存在しています⇩。

<働き>
・体力が落ちていたり、免疫力が下がっている時に、顔や頭皮の感覚が敏感になる。
・口唇ヘルペスと関連がある。
・「噛む」に影響する筋肉を動かす。

 

三叉神経のセルフケア法

 

三叉神経のセルフケアは2種類あります。

①感覚の確認

 

⇧のように顔を3段に分け、手で触ってみてください。
可能であれば、保冷剤などでも触ると、知覚異常が分かりやすいです。

<チェックポイント>
・左右差はないか?
・上下で感覚が違うところがないか?
・冷たく感じない場所はないか?
・冷たく感じすぎる場所はないか?

 

②運動の確認

⇧のように、顔に軽く手を押し当てて筋肉などの動きを確認してください。

<チェックポイント>
・左右差はないか?
・動かしにくいところはないか?

 

注意

 

脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。

三叉神経は前者の、「繰り返しの刺激が苦手なもの」なので、あまりしつこくせず、一日一回程度の確認でOKです。

 

自分では元気なつもりでいても、体力や免疫力が低下しているときには、いつもと違う感覚になります。

そんな時は、少し早く寝たり、いつもより長く睡眠を取るようにしてください。

通常は1日程度で回復すると思いますが、長引きそうでしたら、できるだけ早く皮膚科や脳神経科を受診するようにしてください。

投稿日: 2022/09/09

「寝起きの肩こり」かんたんセルフケア法

2022/08/05 【 症状と療法

今回は、「寝起きの肩こり」をかんたんに解消するセルフケア法を3つお伝えします。

特別な知識やコツはなく、今日からすぐに始められるので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください。

 

症状は就寝前が原因

痛みや痺れ、眠気や吐き気など、症状には様々なものがありますが、みなさんは体に異変を感じたとき、

「あれ?さっき何かしたかな?」
「昨日のあれが原因かな?」

と、直前や数時間前の行動を疑いませんか?

 

「寝起きの肩こり」も例外ではなく、解消するためには、寝起きの前・・・

つまり、就寝時や就寝前の行動の見直しが鍵になります。

 

解消するためのセルフケアは、4つだけです⇩。

 

<症状改善に役立つ4つの見直すこと>

① 夜に肩まわりのマッサージをしない
② 寝る前にストレッチしない
③ マクラを外し、フェイスタオルを枕の代わりに敷く
④ 寝る前に長時間ソファーに座らない

 

「やる」よりも「やめる」が大事

勉強でもスポーツでも同じですが、「成功させるには、まずは成功しない方法をやめてから」になります。

「寝起きの肩こり」の場合は、前述した4つをやめることが先決です。

おおよそ2ヶ月程度「やめる」を続けるだけで、ほとんどの方の症状が解消します。

 

プロに頼るときの注意点

より早く改善したい方は、プロの手を借りる事をおすすめしますが、注意点があります。

今回お伝えした4つの方法は、いずれも「筋肉を伸ばさない方法」で、これはプロ・アマ問わず共有するべき情報です。

 

言い換えるなら、今回の症状は「筋肉を伸ばさず改善できるプロじゃないと治せない」ものです。

 

電話で、「マッサージやストレッチ以外で、筋肉の緊張を取ることができますか?」と確認してみてください。

 

できる先生なら、この症状を治してくれるはずです。

 

今回の記事が、症状改善に役だてば幸いです。
それではまた

投稿日: 2022/08/05

セルフケアの落とし穴

2022/07/29 【 症状と療法

先日、「肩こり」の改善を希望される方が来店されました。

診させていただくと、肩の筋肉が傷んでしまっていることが問題だということが分かりました。

心当たりはないとのことでしたが、話を聞くと、家族に毎日マッサージをしてもらうとのことだったので、「それが原因の可能性が高い」ことを伝えました。

その後3週間、家庭内のマッサージをやめていただくことで、長年の「肩こり」はなくなりました

 

さて、今回の話ですが、実は特別なことではありません。

誤解していただきたくないのですが
・素人が見様見真似でマッサージをしてはいけない
・家庭内のコミュニケーションを持ったらダメ
と言っているのではありません。

多くの方が、「良かれと思ってやったこと」が原因で、症状が慢性化してしていることを知ってもらいたいんです。

最近では、YouTubeなどで簡単に「○○の治し方」というのを見つけられますが、大切なのは「『あなたの』○○の治し方」です。

それを考えずにやってしまうと、いつまで経っても治らないという負のスパイラルに陥ります。

 

特に、セルフケアを2ヶ月以上続けても、成果がない方は1度はプロに診てもらうことをオススメします。

そこで自分のやっていることが、「自分の体に合っているのか?」を確認してください。

少なくとも、それだけ長い期間やっても改善していないのなら、そのやり方は間違っているはずです。

逆を言えば、真剣に自分の体に良いことを続けたら、ほとんどの症状は改善します。

 

それではまた

投稿日: 2022/07/29

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