施術が「痛いと感じる人と、感じない人」の決定的な違い
2024/11/13 【 症状と療法 】
先日来店された方から、
「施術が痛いと聞いていたけど、想像より痛くなかった」
という感想をいただきました。
今回は、「施術が痛いと感じる方と、そうでない方の違い」について、ご説明します。
答えを先にお伝えすると、
「痛みを放置してきた人ほど痛みを感じやすいが、改善とともに痛くなくなる。」
です。
『治療』によるアプローチ
カイロや整体などの治療院は、外観からはわかりませんが治療系/癒し系に分かれています。
当店は治療系に属していて、病院や歯科医院なども、こちらに含まれます。
治療系のイメージは、虫歯治療が分かりやすいかもしれません。
虫歯治療で歯科医院へ行くと、何でもないところをむやみに触るのではなく、必要な部位を適切な範囲で治療してくれますよね。
その際に、多少の痛みを伴うことはありますが、その痛みがいつまでも残ることはありません。
治るとはそういうものです。
むしろ、治療中の痛みがないからといって、虫歯が残っていたり、かみ合わせが悪くなるなど別の症状が出たら、問題だと感じるはずです。
ウェルネスセラピーの施術も同じです。
病院のように麻酔を使うことができない分、できる限りソフトにアプローチしていますが、そこに原因がある以上、施術中に痛みを伴うことはあります。
つまり、そこに症状の原因がなければ痛むことはほとんどありません。
そしてその痛みの程度は、症状の深刻度により異なります。
例えば、1週間前からの症状と、3年前からの症状とでは、程度が異なります。
当然、長引いている人のほうが深刻です。
『癒やし』によるアプローチ
一方で、同様の店構えでも癒やしを主体にしている治療院があります。
心地よさ+アルファ(治療要素)を提供していることから、全身をまんべんなく触ったり、自分の望む部位を優先的に触ってくれます。
治療系治療院と比べると、癒し効果が高く痛みはほとんどありませんが、症状の改善スピードが遅く、再発防止効果が薄いという特徴があります。
病院や歯科医院で同様のサービスがないのは、癒やしが治療に直結しないからなんです。
失敗しない選び方
「治療系/癒し系では、どちらが優れているの?」と聞かれることがありますが、大切なのは受診する目的だと私は思います。
・症状の改善を希望:治療系へ
・癒やしを求めている:癒し系へ
自分の目的とは逆の店に行ってしまうと、思う結果が得られず「お金と時間を無駄にした」「あの治療院は失敗だ」と感じやすくなります。
適宜対応いたします
症状の改善依頼をいただいた以上、早期改善・再発予防ができる身体づくりを目指しますが、「時間がかかっても痛みは感じないレベルで施術して欲しい」という要望がある方には、適宜対応しています。
症状を改善するための施術は、1通りしかないわけではありません。
自分には刺激が強すぎると感じた場合は、遠慮なくご相談ください。
投稿日: 2024/11/13
「腰痛」になりやすい立ち方、なりにくい立ち方
2024/10/20 【 症状と療法 】
今回は、腰痛になりにくい「立ち上がり方」について紹介します。
早速やり方ですが、⇩の写真を見てもらうのが早いかと思います。
ポイントは、「体重の乗る場所と、膝の位置」です。
これは、地べたからでも、イスからでも立ち上がるとき全般に使える方法です。
今からすぐにできることなので、症状がある/ないにかかわらず実践していただければと思います。
腰痛の原因は様々なので、必ずしも効果がある方ばかりではないと思います。
ウェルネスセラピーでは、多くの状態に合わせた対処法を提案することが可能です。
「自分の場合はどうなんだろう?」と気になった方は、ぜひご来店時にご質問ください。
できるだけ分かりやすく、簡単にできる方法をご紹介します。
投稿日: 2024/10/20
「バキバキしますか?」という質問がありました
2024/08/26 【 症状と療法 】
「バキバキしますか?」という質問がありました。
ウェルネスセラピーでは、必要に応じて行うことがありますが、ほとんどの方は不必要です。
仮に、必要で行った場合でも、その効果は99%以上の確率で1年以上続きます。
安心してご来店ください。
ココからは少しだけ詳しく書きますので、興味がある方だけ読んでみてください。
「不必要な人」ってどんな人?
矯正で音が鳴る部位は、関節です。
この関節には、大きく分けて⇩の3種類があります。
① 正常
② よく動く
③ 動きに制限がある
音が鳴る矯正は、動きに制限がある関節を正常に戻すために行うので、③の場合にのみ行います。
つまり、
①の人が受けると②になります。
②の人は、そもそも受ける必要がありません。
③の人も、関節に疾患があったり、炎症状態のときには、状態が悪化するので不適合です。
現代社会では、①②の人が多いので、バキバキする矯正は出番が少ないのが現実です。
不必要な人が、バキバキを受けるとどうなるの?
バキバキする矯正は、動きの制限を取り除くので、「関節がよく動く」という状態になります。
しかし、悪く言えば「関節が不安定」になるということです。
人の体は、この「不安定」をとにかく嫌がり、周囲の筋肉を硬くすることで安定しようとします。
筋肉が硬くなると運動制限・可動域制限も同時に起こります。
あれ?と思われた方もいらっしゃいますよね。
そうなんです!
例えば、
筋肉を柔らかくするために受けたはずの矯正で、状態が悪化する人がいるんです。
勘の良い方ならお気づきかもしれません。
バキバキ矯正に限らず、ストレッチ、マッサージを受けても、その場限りしか改善しない方は、大方この状態に陥っています。
過去1年の矯正実績
症状がどれくらいで改善するかは、個人差があるので明確にお答えできませんが、この手の矯正は1度やるとしばらく保持できます。
私の過去1年の実績でいうと、バキバキする矯正をしたのは5人以下で、2回以上必要だった方は0人です。
気になる方は、ぜひご来店時にご相談ください。
投稿日: 2024/08/26
体を柔らかくするセルフケア
2022/08/12 【 症状と療法 】
体を柔らかくするセルフケア
体の硬さに関する相談を受けましたので、今回はそれについてのセルフケア法をシェアします。
やり方はすごく簡単です。
・大きく
・ゆっくり
・ラジオ体操
を毎日するだけ!
イメージは、「錆びて途中までしか開閉できない扉」と同じです。
⇧みたいな古い扉でも、何度も、ゆっくり、開閉を繰り返していたら、徐々に開閉範囲が広がってきますよね。
体が硬い人の体も、錆びた扉と同じです。
大きく、ゆっくり、繰り返し動かすことで、柔らかい体になっていきます。
ストレッチはオススメしません
よく、「どんなストレッチをしたら良いですか?」と聞かれますが、今回のような場合はストレッチはオススメではありません。
理由は、「大きく開かない扉」を全力で開ける方向に押しても、一時的にしか改善しないのと同じです。
開かない理由があるから、開かない。
むしろ、無理やり開けると破損する場合もあります。
つまり、開かないのは結果であって、原因ではありません。
体が硬いのは結果。
ではなぜ体が硬くなるか?
僕は多くの現代人は、「日常的に限られた運動域だけで生活をしているから」だと想像しています。
日頃使っていないのなら、可動範囲が限定されるのは当たり前のことです。
そして改善していく場合は、いきなり大きく動かすのではなく、徐々に動く範囲を広げる方が壊れることなく、持続性がある結果に繋がります。
そのことから、
・大きく
・ゆっくり
・ラジオ体操
することが、「体を柔らかくするセルフケア」として適切だとお伝えしています。
今回の情報が、体の硬さで悩む方の参考になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/08/12
ストレッチポールで症状が悪化する人
2022/07/15 【 症状と療法 】
大切なのは「どんな人に向いていないか」
どんなものにも、「向いている人」と「向いていない人」がいます。
例えば、マラソンであれば⇩です。
[向いている人]長距離走れる、または走れる見込みがある人
[向いていない人]長距離走れない人、または走れる見込みがない人
分かりやすいですよね。
では、ストレッチポールの場合はどうでしょう?
おそらく、効果についてはよくご存知だと思います⇩。
・筋肉を緩ませる
・背骨を整える
・深い呼吸ができるようになる
*㈱LPN(ストレッチポール公式ページより抜粋)
しかし、コレらは「向いている人」でもなければ、「向いていない人」でもありません。
マラソンでいうと、「ストレス解消になる」と言っているだけです。
長距離走れない人にマラソンさせても、ケガの原因になるのと同じように、ストレッチポールも「向いていない人」がやってしまうと症状の原因になります。
「でもそんな事メーカーが言うはずがない」
「それでも、効果だけわかれば十分でしょ」
と思っていませんか?
でもそれは大きな勘違いなんです。
⇧公式サイトを要約すると
「前かがみの姿勢から適度なS字に変化してくると、前述した効果を得ることができる。またS字カーブを減少させる効果がある。」
と書いています。
つまり、ストレッチポールの効果を得られる人は、⇩C・Dの方のみとハッキリ書いています。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
『前かがみ』というキーワードが入っているのはDだけ、S字が増大しているのはCだけです。
蛇足ですが、Aはそもそも正常なので、ストレッチポールをする必要がありません。
症状が悪化するのはこんな人
背骨のS字カーブは、上下の衝撃を吸収したり、筋肉にゆとりを持たし、活動しやすくするために存在しています。
ストレッチポールは、平たい棒を背中に当てるのと同じなので、S字カーブを減少させる効果があります。
つまり、やりすぎるとS字カーブが減少し、上下の衝撃を吸収できなくなり、筋肉にゆとりがなくなり、体は固くなります。
元々の症状の原因が、S字カーブの減少の方は、使うことで悪化して当たり前なんです。
先程のABCDでいうと、Bの方はまさにその典型的な姿勢になります。
注意して下さい。
C・Dタイプの方へ
ストレッチポールには、様々なメーカーやタイプがありますが、効果は基本的に同じだと思います。
私は正規品のポールタイプと、ハーフカットの2種類を持っています。
どちらか迷っている場合は、安定感があるハーフカットがオススメです。
まとめ
ストレッチポールは、きちんと扱えば比較的効果が高い商品だと思いますが、適用外の人が使うと、悪い方に大きな効果を出してしまいます。
ポイントは、「今の自分の姿勢がどうか?」です。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
ちなみに、S字カーブを減らすのはセルフケアでできますが、作るのはとても難しいので、悩まれている方はプロにご相談下さい。
下手にチャレンジして失敗すると、無かったはずの症状が出たり、悪化の原因になります。
いかがでしたか?
この手の商品で失敗する方は、「コレを使えば効果が得られる」とメリットばかりに着目しがちで、デメリットを完全に無視してしまう傾向にあります。
チョットしたことですが、大きな差になります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活をより良いものにして下さい。
今回の記事が、「セルフケアで健康になりたい方」の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/15