脳神経のセルフケア⑤顔面神経
2022/09/16 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア5
今回は、「顔面神経」という神経についてシェアします。
顔面神経は、顔の表情を作る上でとても大切な働きをします。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
顔面神経 とは
顔面神経には、顔の表情を作る運動系の働きと、舌の先から2/3の味覚を感じ取る感覚系の働きがあります。
この神経に障害が出ると、顔の片側または両側を、自分の意志で表情のコントロールできなくなったり、味に乏しい生活をおくることになります。
顔面神経のセルフケア法
顔面神経のセルフケアは2種類あります。
①感覚の確認
味覚は主に甘味のチェックです。
舌先で甘みを感じることができるかの確認をしてみてください。
②運動の確認
鏡の前で、顔全体を使い「あ・い・う・え・お」と声を出してみてください。
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
顔面神経は後者の、「やるほどに効果があるもの」なので、運動系は洗面所で鏡を見るたびにやってみてください。
味覚のチェックは、別の健康の問題にも絡んでくるので、程々にしてください。
表情の違和感は、疲労でも起こります。
少しでも違和感を感じたら、いつもより早く寝たり、長く睡眠を取るようにしてください。
症状が出る時は一気に悪化することもあるので、気になる時はできるだけ早く、脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/16
脳神経のセルフケア③ 動眼・滑車・外転神経
2022/09/02 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア3
今回は、動眼・滑車・外転神経についてシェアします。
「体のケアは、筋トレや運動をすればいいけど、脳神経ってどうやってケアするの?老化を待つだけじゃないの?」
「できるだけ長く、若い脳でいたい」
そんな方の参考になれば嬉しいです。
眼瞼下垂は聞き慣れないかもしれないので、参考として大阪市立総合医療センターのHPから画像をお借りしていました⇩。
オペをすれば改善するとは言え、できる限り避けたい方のほうが多いと思いますので、気になる方は今回のセルフケアを続けてみてください。
動眼・滑車・外転神経 とは
動眼・滑車・外転神経 は、それぞれ脳神経12種の3・4・6番目で、主な機能は「眼球運動・瞳孔の調節」です。
言葉の通り、眼球を動かしたり、光の量を調節する働きがあります。
動眼・滑車・外転神経のセルフケア法
眼球は、動眼・滑車・外転神経でそれぞれ異なる動きをしますが⇧、セルフケアは同時に行うことができます。
毎日続けることで、眼球の動きや瞳孔にかかわる目の異常に、いち早く気づくことができるようになります。
①顔を固定し、目だけを動かす
上手では親指の爪ですが、ペンなどでも構いません。
眉間(みけん)を中心に、顔の前で対象物を動かし、目だけでコレを追ってください。
②「暗所⇔明所」で目が対応できるかを確認する
コレは薄暗い部屋から、明るいところ、またはその逆に移動した時に、明るさに慣れるまでのスピードを意識して生活するだけでOKです。
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
動眼・滑車・外転神経は後者の、「繰り返しが得意なもの」なので、やることで機能の低下予防や、機能回復につながります。
日頃から、PCやスマホなど、いつも同じ場所を見続けていたり、モニターの光を見続けている自覚がある方は、積極的に生活に取り入れるといいですよ。
また、「見えている範囲や見え方が、いつもと違うな」と感じたら、できるだけ早く眼科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/02
脳神経のセルフケア② 視神経
2022/08/26 【 症状と療法 】
視神経(ししんけい)とは
視神経は、脳神経12種の内の2番目で、主な機能は「視覚」です。
網膜で受け取った情報(光の明暗、色彩、形、遠近)を脳に伝える役割があります。
なんだか難しそうですが、物を見るための神経と思っていただいてOKです。
視神経のセルフケア法
視神経は、視覚を確認することがセルフケアになります。
具体的には、「視力・視野」です。
毎日続けることで、視力にかかわる筋肉が鍛えられるだけでなく、目の異常にもいち早く気づくことができるようになります。
①片目ずつ、「視力検査」をする
小学生の頃から慣れ親しんだ通常の視力検査で、どれくらいクッキリ見えているかの検査です。
検査用紙は、⇧のイラストを押すとダウンロード(PDF)できるので、自宅やコンビニのプリンターで印刷し使用してください。
②片目ずつ、「視野検査」をする
視野検査はあまり聞き慣れない言葉ですが、親指の爪を目印に、どこまでなら見えるか?を確認する検査です。
視力が悪い方は、シールを爪に貼るなどして、目立つようにするとやりやすいと思います。
視野検査で早期発見できる!
視神経の機能は、⇩のように少し複雑になっています。
一見わかりにくいですが、例えば
・左眼球が使えなくなると、左が見えにくくなる
・右脳が障害されると、左が見えなくなる
と覚えておけば、視覚に違和感が出た時に、異常を見過ごしてしまうことが無くなります。
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
視覚は後者の、「繰り返しが得意なもの」なので、やることで機能の低下予防や、機能回復につながります。
また繰り返しになりますが、視覚は「目の異常」でも「脳の異常」でも障害が起こりますが、発症のタイプにより、障害されている部位が異なります。
「見えている範囲や見え方が、いつもと違うな」と感じたら、できるだけ早く眼科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/08/26
脳神経のセルフケア① 嗅神経
2022/08/19 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア① 嗅神経
脳神経は、頭蓋骨の中に多く存在するため、そこで問題が生じると改善させるのが難しい(肩こりや腰痛のように)のが現実です。
だったら、
「老化や疾患に伴って発症するまで放置するしかないのか?」
と言われたら、確かにその通りです。
しかし、
・発症(老化)を遅らせる
・発症しても軽度で済ますことができる
・疾患を早期発見できる
方法があるとしたら、知りたくないですか?
ブログでは、今回から全10回の予定で、それらをシェアしていきたいと思います。
健康寿命を伸ばす一助になれば幸いです。
嗅神経(きゅうしんけい)とは
人には12種の脳神経があり、嗅神経はその1番目になります。
主な機能は「嗅覚」です。
ちなみに、加齢で嗅覚が鈍くなることは一般的です。
しかし、嗅覚の消失が両側性であったり、頭部外傷がないのに発症した場合は、病変の可能性があるため、内科や脳神経科を受診するようにしてください。
嗅神経のセルフケア法
嗅神経は、嗅覚を使うことがセルフケアになります。
具体的には、「ニオイをかぐ」です。
対象物は何でもよいですが、少しだけ刺激が強めの方が適しています。
<やり方>
①ニオイを感じるか
②対象物とニオイが一致するか
・鼻腔の片方を閉じ、直接ニオイをかいで①②を確認してください。
・確認できれば、もう一方も行ってください。
意識的に使うことで、嗅神経の衰えを抑制することができます。
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
嗅覚は前者の、「繰り返しが苦手なもの」なので、連続でやり続けることは止めてください。
ご存知の通り、人はニオイに慣れる性質があります。
特定のニオイに慣れたから感じなくなったのか、機能低下で感じなくなったのかが分からなくなってしまいます。
また繰り返しになりますが、嗅覚が鈍ることは加齢に伴い正常に起こる反応ですが、消失は病変の予兆や疾患による反応のケースがあります。
おかしいなと思ったら、内科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/08/19