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「自分にあうマクラ」を探す前に読んでもらいたい

2023/09/17 【 私のおすすめ

マクラで悩んでいる方はとても多いですが、「必要なのか?」という疑問を持つ方は意外と少ないようです。

ちなみに、僕はマクラを全く使用していませんし、患者さんの多くに推奨し症状を消してきています。

今回は、その理由の一部を紹介したいと思います。


ストレートネックになる?!

 

みなさんは親などに、「悪い姿勢を続けていたら、そういう姿勢になるよ」と言われた経験がありませんか?

僕もこの意見には賛成です。

人の体は、長く続ける姿勢に適用した姿勢に変化していきます。

ではもし、ストレートネックの状態を毎日6~8時間続けていたら、どうなると思いますか?

答えは明白です。

もちろん、寝具だけが姿勢を作るわけではないですが、原因の一つとして考えるのは自然なことではないでしょうか。

 

寝る時に、首の反り返りは不要

 

「首の後ろに空間が空いていると、筋肉に負担がかかり続けることになる」という話を聞くことがあります。

確かにそれっぽい理屈ですが、同じように反っている腰はどうでしょう?

「腰は反っていてはダメ」で、マットレスなどに密着しているほうが理想的だと言う方は多いですし、じっさいに僕もそう思います。

あれ?
首は反らさないとダメで、腰は反らしたらダメ?

首は立っている時の状態、腰は寝ている時の状態が快適な寝姿ですか?

そんなわけ無いですよね。

 

枕なしはダメ?

 

結論から言うと、僕は「枕なし」を推奨しています。

「枕なしで寝ると、首が反りすぎてしまい負担がかかるのでは?」と聞かれたことがあります。

たしかに、頭は体重の1/10程度の重さがあると言われているので、何もしなければ頭は沈み込み、首の反りは大きくなるので、手や肩周辺の筋疲労や神経症状のリスクは大きくなります。

しかしだったら、頭の下にタオルを一枚引いてみてください。

紙もそうですが、布も重ねるほどに、硬くなることから、頭の沈み込みは軽減され、首の反り返りはニュートラルに近い状態を維持しやすくなります。

 

マクラが必要な方もいる

 

もちろんマクラが必要な方というのも存在します。

 

横向きで寝る方

このタイプの方は、肩幅分のマクラがあれば快適な睡眠を手に入れることができます。

ポイントは、肩もベッドに沈み込むということです。

事前に、自宅で厚みの確認をしておくと、売り場で悩むことは少なくなると思います。

 

背中が丸まっている方

 

背中や腰が丸まっている方の中には、仰向けで寝ても頭が床につかない方がいます。

この場合は、ベッドと頭の間のスペースを埋めるためにマクラが必要になります。


僕は、寝具などの物品販売をしていないので、正直に言います。

現代人のほとんどは、マクラは不要です。

もちろん、これは健康面だけの話なので、気に入って使っている物があり、快眠できている方にこの考えを押し付けるつもりは一切ありません。

ただ、マクラ難民の方には有意義なnoteになったと思います。

よかったら参考にしてみてください。
それではまた

投稿日: 2023/09/17

脳神経のセルフケア⑧舌咽神経・迷走神経

2022/10/07 【 症状と療法

 

脳神経のセルフケア8

 

今回は喉の奥に分布する神経、「舌咽(ぜついん)神経・迷走神経」についてシェアします。

<セルフケアでできること>
・嚥下障害の早期発見(飲み込みづらい)
・発声障害の早期発見(かすれ声)
・消化障害の早期発見
・自律神経障害の早期発見
・急激な心拍数の低下や血圧の低下による事故を未然に防ぐ

 

舌咽神経・迷走神経は、味覚や嚥下、心拍数や血圧などに影響を持つ神経です。

異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

舌咽神経 とは

 

 

舌咽神経は、舌と咽頭に分布し、味覚を伝える働きをもつ神経です。

以前紹介した「脳神経のセルフケア⑤顔面神経」で舌前2/3の味覚の話をしましたが、これと合わせると⇩のようになります。

新型コロナウィルスに感染することでも味覚を失うことがあると報告されていますので、混同する方もいるかも知れませんが、異なる病態になります。

味覚障害が出て、不安でコロナ検査したところ陰性なら、一度脳神経科を受診することをおすすめします。

 

迷走神経 とは

 

 

迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。

肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。

迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。

これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。

発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。

 

天王寺こいでクリニック 心療内科・神経内科・栄養療法HPより抜粋

舌咽神経のセルフケア法

 

舌咽神経は苦味を感じる働きがあることから、ゴーヤや青汁など苦いものを摂取することで、味覚の確認をしてください。

 

<チェックポイント>
・苦味を感じるか?

 

迷走神経のセルフケア法

 

鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。

正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。

 

<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?

 

注意

 

脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。

舌咽神経は、苦味があるものを食べたときに意識する程度でOKです。
これからの時期でしたら、サンマの内臓は苦い食べ物の一つかと思います。

迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。

日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックするのもよいかと思います

症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。

 

投稿日: 2022/10/07

脳神経のセルフケア⑦前庭神経

2022/09/30 【 症状と療法

 

脳神経のセルフケア7

 

今回は耳にある神経の1つ、「前庭(ぜんてい)神経」についてシェアします。

<セルフケアでできること>
・平衡覚障害の早期発見(ふらつき)

・眼振の早期発見(めまい)

 

前庭神経は、平衡感覚を正常に維持するために働きます。

異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

前庭神経 とは

 

前庭神経は、内耳神経の1つで平衡覚の働きがある神経です。

三半規管(さんはんきかん)や耳石(じせき)という言葉のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。

この前庭神経が、ウィルス感染などで炎症を起こしたり、外傷などで障害を受けると、平衡感覚に障害が起こり、めまいやふらつきという症状が発症します。

 

前庭神経のセルフケア法

 

前庭神経のセルフケアは4つあります。

 

①平衡感覚の確認(1)

目を閉じて3mくらい歩きます。
自分の思っている方向に進めたかを確認してください。

*転倒に注意してください

<チェックポイント>
・想像している方向に歩けたか?
・転倒しそうにならなかったか?

 

②平衡感覚の確認(2)

目を開けた状態で、30秒立ってください。
次に、目を閉じた状態で、30秒立ってください。

*転倒に注意してください

<チェックポイント>
・転倒しそうにならなかったか?

 

③空間認識の確認

目を開けた状態で、「物やパートナーの指示する場所を触れる」「天井を指差す」を4~5度繰り返す⇩。

次に、目を閉じた状態で、先ほどと同じことを繰り返す。

<チェックポイント>
・目の開閉に関係なく、同じ場所に触れることができるか?

 

④眼振の確認

眼振とは⇩のように、眼球が「無意識で動き、元に戻る」を繰り返す病態です。

 

座位・仰向け・横向きになり、パートナーに各30秒ずつ観察してもらってください。

<チェックポイント>
・眼振が現れるか?

 

注意

 

脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。

前庭神経の場合は、めまいやふらつきを伴うことがあるため、症状がある時は避け、それ以外は確認程度で行うという頻度でOKです。

症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻科や脳神経科を受診するようにしてください。

投稿日: 2022/09/30

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