脂肪の減らし方~②皮下脂肪を攻略する
2024/11/06 【 私のおすすめ 】
今回はシリーズの第2回「皮下脂肪」です。
皮下脂肪とは
皮下脂肪とは、「体温を維持するために付いた皮下の脂肪」のことです。
たまる原因は、冷え・・・
体は一定の体温を維持するために、自らが発熱するのと同時に、必要に応じて保温機能を働かせます。
発熱装置の代表が筋肉で、保温機能の代表が皮下脂肪のイメージです。
「筋肉量が多い=発熱量が多い」ので、皮下脂肪は少なくなります。
逆に「筋肉量が少ない=保温機能が必要」なので、皮下脂肪は多くなります。
皮下脂肪を減らすには(1)
体が寒いと感じるから脂肪がつくのであれば、「寒いと感じない服装」をすればよいだけです。
ここで気を付けてほしいのは、『汗をかくほど着るのはNG』ということです。
体は一定の体温を維持するために、暑いと感じたら汗を出して冷やそうとします。
一時的に行なうサウナ療法などなら良いですが、1日着続ける衣類でそれをしてしまうと、汗冷えが原因で寒いと感じる環境になります。
何枚か薄いものを必要に応じて重ね着(レイヤリング)することで、体温調整ができればベストです。
皮下脂肪を減らすには(2)
2つ目は、少し面倒と感じる方もいるかも知れませんが、「筋肉を増やす」です。
筋肉は増えるほど、体温が上がりやすくなります。
内からドンドン発熱すると、保温機能が不要となるので皮下脂肪は減少します。
スポーツジムの勧誘で、「筋肉をつけてダイエット」と言っているのはこのことです。
普通に考えたら、脂肪より筋肉のほうが重いので、筋トレすると体重は増えますが、皮下脂肪が多い人は一時的に逆の作用が生まれるんです。
ウェルネスセラピーのオススメ
当店では、皮下脂肪が気になる方には「レイヤリングを意識した服装」を勧めています。
もう一方の「筋肉を増やす」方法は聞こえは良いですが、続けないと意味がないという落とし穴があり、運動を続けることが苦手な方には不向きな手段だからです。
衣類で調節するだけなら、カンタンで続けるのにも苦労はありません。
もちろん健康的なのは、運動する方なのでできる方はそちらの方がオススメです。
最近では、スキマ時間にチョットだけ運動できるような施設もあるので、活用するのも良い方法だと思います。
冬はここにも注意!
これから寒い日も多くなりますが、屋内などの暖かい場所で貼るカイロを使っていたら、体温はドンドン上昇してしまい発汗します。
・・・もう想像はつきますよね。
貼るカイロは、「コートの内側に付ける」などの工夫をしてください。
「運動しない→皮下脂肪が増える→発汗後に汗冷えする→皮下脂肪が増える」という負のループにハマってしまいます。
内臓脂肪と皮下脂肪は、腹部CTなどの機器で調べることができますが、時間や費用負担が大きいですよね。
手軽に分かる方法があるので、気になる方は来店時にお尋ねください。
投稿日: 2024/11/06
脂肪の減らし方~①内臓脂肪を攻略する
2024/10/30 【 私のおすすめ 】
ようやく秋の涼しさを感じれる日が多くなってきましたね。
秋といえば食べ物が美味しい季節!
気にせず食べたいけど、「食べた分だけ脂肪が・・・」という方も少なくないと思います。
そこで、今回から2回に分けて脂肪の攻略法をお伝えします。
第1回目は「内臓脂肪」です。
内臓脂肪とは
内臓脂肪とは、「内臓のまわりにたまった脂肪」のことです。
たまる原因は、栄養の過剰摂取・・・
例えるなら、貯金のようなものです。
支出より収入(給与)のほうが多ければ、お金はたまりますよね。
脂肪もそれと同じ。
使い切らなかった分が、体の場合は内臓脂肪という形になります。
内臓脂肪を減らすには(1)
内臓脂肪は、使い切らなかった栄養(カロリー)なので、減らす方法はシンプルです。
①摂取カロリーを減らす
②消費カロリーを増やす
少し難しい表現になりましたが、
①=食事のコントロール
②=運動
ということです。
貯金に例えるなら、
①収入が少なければ、貯金額は減少する
②収入が多くても浪費すれば、貯金は減少する
です。
ココまでのことから、「運動なんてめんどくさい」という方は①、「食べるためなら、運動は苦じゃない」という方は②を選択するとよいと言われていますが、実はそれだけだと成功の確率は50%以下なんです。
内臓脂肪を減らすには(2)
成功の確率を上げるためには、そもそも「なんで太ったの?」という原因を解決する発想が必要です。
つまり
・食べて太ったのなら①食事の調整をする
・運動不足で太ったのなら②運動する
というのが、リバウンドしないための正しい解釈です。
言い換えるなら
・食べて太ったのに、運動して痩せる。
・運動不足で太ったのに、食事制限で痩せる。
は原因を解決できずにいる状態ということです。
「②運動する」を選択した場合の注意点
人は「やらない」を続けることは得意ですが、「やる」を続けることは不得意です。
つまり、運動して痩せるというのは、聞こえは良いですが根気がいるということなんです。
加えて、「運動しなくなった時にはどうなるか?」のリスクも考えておく必要があります。
・忙しくてできなかった
・体調を崩してできなかった
・サボり癖が出始めた
というのは、誰でもあることです。
以上のことから、この方法を選択した方は食事制限と併用する必要があるという認識が必要です。
ラクして痩せる①食事調整の限界
簡単な方法には、必ず裏があります。
それは、痩せる限界があるということです。
運動をすると筋肉が増え体が引き締まりますが、食事調整だけで痩せる方法では筋肉がつくことはありません。
つまり、あと一歩に届きません。
とはいえ、「やらないことを続ける」というのはとても簡単で、私の場合は6年ぐらい①の生活だけで体脂肪率20%以下をキープし続けています。
ウェルネスセラピーのオススメ
当店では、内臓脂肪が気になる方には「①摂取カロリーを減らす」を優先的に行なうことを勧めています。
というのも、運動不足で太った人もまずは①の生活に慣れる必要がありますし、運動するにしても膝への負担を減らしてからのほうがリスクが少ないからです。
・毎日のおかわりを止める
・毎日のお菓子を止める
・缶コーヒーを無糖にする
パッと見ただけでも「そりゃ・・・」ってことばかりですよね。
内臓脂肪をどうにかしたいという方は、ぜひ検討してみてください。
自分がどっちのタイプかわからない時は、来店時にご相談ください。ご自身の体にあった方法を提案させていただきます。
投稿日: 2024/10/30
「腰痛」になりやすい立ち方、なりにくい立ち方
2024/10/20 【 症状と療法 】
今回は、腰痛になりにくい「立ち上がり方」について紹介します。
早速やり方ですが、⇩の写真を見てもらうのが早いかと思います。
ポイントは、「体重の乗る場所と、膝の位置」です。
これは、地べたからでも、イスからでも立ち上がるとき全般に使える方法です。
今からすぐにできることなので、症状がある/ないにかかわらず実践していただければと思います。
腰痛の原因は様々なので、必ずしも効果がある方ばかりではないと思います。
ウェルネスセラピーでは、多くの状態に合わせた対処法を提案することが可能です。
「自分の場合はどうなんだろう?」と気になった方は、ぜひご来店時にご質問ください。
できるだけ分かりやすく、簡単にできる方法をご紹介します。
投稿日: 2024/10/20
「セルフケア」と「施術(治療)」は役割が違います
2024/08/07 【 症状と療法 】
みなさんは、「セルフケア」と「施術(治療)」の違いを、
・セルフケア=自分でするもの
・施術(治療)=プロがやるもの
と勘違いしていないでしょうか?
じつは、何度も症状をぶり返してしまう方の多くは、このパターンで症状から抜け出せず慢性化していることが多いんです。
正しくは、
・セルフケア=壊れないように扱う方法
・施術(治療)=壊れたものを治す方法
です。
例えば、Aさんが割れた花瓶を持ってきて、「直して」と言われたら、私たちは直します。
でも今後、同じ状況で壊れないようにするのは、Aさんの仕事です。
私たちは、Aさんに壊れた状況について質問し、壊れないようにするためのアドバイスを伝えます。
壊れるリスクがなければ、花瓶は壊れません。
そこにプロ・アマは関係ありません。
違いがあるとすれば、知識や技術の差だけです。
ココまで読んでいただいた方は、おそらく気づかれたと思います。
何度も症状をぶり返してしまう方は、セルフケアで症状を治そうとしているんです。
壊れたものを壊れない方法で直すことができないのと同じで、セルフケアで症状は治りません。
症状で困ったときは、まずは施術(治療)を受けてみてください。
その後、ご自身でしっかりセルフケアをしていただければ、快適な日常を過ごせるようになります。
投稿日: 2024/08/07
肩こりに効く運動・効かない運動
2024/08/03 【 症状と療法 】
「運動すると肩こりが軽減する」という話はよく聞きますよね。
でも、運動なら何でも良いというわけではないことは意外と知られていません。
今回は、肩こりに効く運動・効かない運動の特徴を紹介します。
<肩こりの原因>
肩こりの原因には、①過剰運動と、②運動不足の2つがあります。
①と②は正反対のことなので、とうぜん対策も違います。
今回ご紹介するのは、②運動不足の方の対策のため、①過剰運動の方には適していません。
また日頃から運動している人の中でも、これから説明するような運動ではない場合は、効果を実感できると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
<肩こりに効く運動>
運動不足の人の肩の筋肉は、腕の重みに負けている状態です。
だったら、肩の筋肉を運動で鍛えてあげたら、問題は解決できますよね。
ここで大切なのは「肩を使う運動」ということです。
ポイントは、肘が肩よりも高い位置にあるかどうか!!。
つまり、肩よりも肘が高くなれば、どんな運動でもOKということです。
⇧くらいなら、誰でも今日からできますよね。
逆に一生懸命運動していても、肩の筋肉を使う頻度が少なければ、思うように効果を得ることができません。
<運動不足だけど肩が上がっている人>
運動不足になると筋肉は弱くなり、通常なら肩は下がります。
しかし、何度も引っ張ったり、長期間引っ張られる状態が続くと、体は防御反応で「肩をすくめる」ような状態を作ります。
体が「もうコレ以上引っ張らないで!!」という合図ですので、ストレッチやマッサージなどの行為を中止してください。
ココまで悪化していると、セルフケアでは対処しきれない場合が多いので、できるだけ早くプロに相談するようにしてください。
投稿日: 2024/08/03
「マットレスの硬さ」で迷っている方へ
2024/08/01 【 症状と療法 】
「寝起きから症状がある」
というお悩みのご相談をよく受けます。
症状が、肩こりであれ、背部痛、腰痛であれ、これらの原因を考える上で『寝具の硬さ』は外せない要素になります。
かんたんに言うと、適正な硬さにするだけで症状が消える方がいるんです。
今日は、自宅で今すぐできるセルフケアをご紹介します。
<マットレスの硬さ目安>
まずは、いま使っているマットレスが自分に合っているかをチェックしてみてください。
柔らかい・低反発:アスリート、肉体労働者 向け
硬い・高反発:デスクワーカー、育児、高負荷の運動をしない人 向け
<柔らかいマットレスを硬くする方法>
硬いほうがあっている生活スタイルなのに、柔らかいものを選んでしまっている方への救済処置をご紹介します。
それは、「マットレスとシーツの間に、バスタオルやタオルケットを敷く」です。
「シーツを2~3枚重ねる」のでもOKです。
私は旅先などで硬さが合わない時に、この手段で乗り切っています。
ちなみに、硬いマットレスを柔らかくする方法はありません。
<セルフケアの限界>
「できるだけ費用をかけずに回復したい」という気持ちは十分に理解していますが、やはり限界があるのも事実です。
今回の方法で多少よくなったとしても、「完全とまではいかない」という方もいらっしゃると思います。
そんな時には、迷わずプロに相談してみてください。
早く相談するほど治りやすいですよ。
投稿日: 2024/08/01
脳神経のセルフケア⑩舌下神経
2022/10/21 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア10
今回は、舌を動かす神経、「舌下神経」についてシェアします。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
舌下神経 とは
舌下神経は、舌を動かすための神経です。
この神経が障害されると、筋力が低下し最終的には萎縮します。
その結果、話したり、ものをかんだり、飲み込んだりする動作が困難になります。
舌下神経のセルフケア法(1)
鏡の前で、舌を出してください。
<チェックポイント>
・舌を真っ直ぐ前に出すことができますか?
舌下神経のセルフケア法(2)
頬を手で触り、そこを舌で内側から強く押してください。
<チェックポイント>
・舌の力を強く感じることはできましたか?
・舌に力を入れる時、痛みはありませんでしたか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
舌下神経は、使うことが機能を維持する、リハビリ的な効果になります。
比較的かんたんにできるものなので、毎日チェックしてみてください。
もし症状までいかなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/21
脳神経のセルフケア⑨副神経
2022/10/14 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア9
今回は、首周りや喉の奥に分布する神経、「副神経」についてシェアします。
副神経は、肩こりや首こり、自律神経症状と関連がある神経です。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
副神経 とは
副神経は、首にある頭を動かすための筋肉や、喉奥の筋肉を働かせる神経です。
僧帽筋や胸鎖乳突筋の筋力低下により起こる、肩こりや首こりは、副神経の機能低下を疑います。
また副神経は、喉奥で迷走神経と合流するため、迷走神経の機能を合わせて考えます。
迷走神経 とは
(前回から抜粋)
迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。
肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。
迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。
これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。
発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。
副神経のセルフケア法
僧帽筋・胸鎖乳突筋の弱化を、⇧の要領で確認してください。(各1秒程度)
*青矢印は、赤矢印の力を確認するために行っています。
「押さえる=固定」のイメージで行なってください。
正常であれば、痛みもなく、青矢印を押し返すことができます。
<チェックポイント>
・赤矢印方向に動かす時に、痛みは出なかったか?
・青矢印を押し返すくらいの力があったか?
迷走神経のセルフケア法
鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。
正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。
<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
副神経は、使うことが機能を維持する、リハビリ的な効果になります。
また迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。
家事や育児、デスクワークで肩がこりやすい方、日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックすると良いですよ。
毎日続ける中で、もし症状までいかなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/14
脳神経のセルフケア⑧舌咽神経・迷走神経
2022/10/07 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア8
今回は喉の奥に分布する神経、「舌咽(ぜついん)神経・迷走神経」についてシェアします。
舌咽神経・迷走神経は、味覚や嚥下、心拍数や血圧などに影響を持つ神経です。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
舌咽神経 とは
舌咽神経は、舌と咽頭に分布し、味覚を伝える働きをもつ神経です。
以前紹介した「脳神経のセルフケア⑤顔面神経」で舌前2/3の味覚の話をしましたが、これと合わせると⇩のようになります。
新型コロナウィルスに感染することでも味覚を失うことがあると報告されていますので、混同する方もいるかも知れませんが、異なる病態になります。
味覚障害が出て、不安でコロナ検査したところ陰性なら、一度脳神経科を受診することをおすすめします。
迷走神経 とは
迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。
肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。
迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。
これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。
発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。
舌咽神経のセルフケア法
舌咽神経は苦味を感じる働きがあることから、ゴーヤや青汁など苦いものを摂取することで、味覚の確認をしてください。
<チェックポイント>
・苦味を感じるか?
迷走神経のセルフケア法
鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。
正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。
<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
舌咽神経は、苦味があるものを食べたときに意識する程度でOKです。
これからの時期でしたら、サンマの内臓は苦い食べ物の一つかと思います。
迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。
日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックするのもよいかと思います
症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/07
脳神経のセルフケア⑦前庭神経
2022/09/30 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア7
今回は耳にある神経の1つ、「前庭(ぜんてい)神経」についてシェアします。
前庭神経は、平衡感覚を正常に維持するために働きます。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
前庭神経 とは
前庭神経は、内耳神経の1つで平衡覚の働きがある神経です。
三半規管(さんはんきかん)や耳石(じせき)という言葉のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。
この前庭神経が、ウィルス感染などで炎症を起こしたり、外傷などで障害を受けると、平衡感覚に障害が起こり、めまいやふらつきという症状が発症します。
前庭神経のセルフケア法
前庭神経のセルフケアは4つあります。
①平衡感覚の確認(1)
目を閉じて3mくらい歩きます。
自分の思っている方向に進めたかを確認してください。
*転倒に注意してください
②平衡感覚の確認(2)
目を開けた状態で、30秒立ってください。
次に、目を閉じた状態で、30秒立ってください。
*転倒に注意してください
③空間認識の確認
目を開けた状態で、「物やパートナーの指示する場所を触れる」「天井を指差す」を4~5度繰り返す⇩。
次に、目を閉じた状態で、先ほどと同じことを繰り返す。
④眼振の確認
眼振とは⇩のように、眼球が「無意識で動き、元に戻る」を繰り返す病態です。
座位・仰向け・横向きになり、パートナーに各30秒ずつ観察してもらってください。
<チェックポイント>
・眼振が現れるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
前庭神経の場合は、めまいやふらつきを伴うことがあるため、症状がある時は避け、それ以外は確認程度で行うという頻度でOKです。
症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/30