体を柔らかくするセルフケア
2022/08/12 【 症状と療法 】
体を柔らかくするセルフケア
体の硬さに関する相談を受けましたので、今回はそれについてのセルフケア法をシェアします。
やり方はすごく簡単です。
・大きく
・ゆっくり
・ラジオ体操
を毎日するだけ!
イメージは、「錆びて途中までしか開閉できない扉」と同じです。
⇧みたいな古い扉でも、何度も、ゆっくり、開閉を繰り返していたら、徐々に開閉範囲が広がってきますよね。
体が硬い人の体も、錆びた扉と同じです。
大きく、ゆっくり、繰り返し動かすことで、柔らかい体になっていきます。
ストレッチはオススメしません
よく、「どんなストレッチをしたら良いですか?」と聞かれますが、今回のような場合はストレッチはオススメではありません。
理由は、「大きく開かない扉」を全力で開ける方向に押しても、一時的にしか改善しないのと同じです。
開かない理由があるから、開かない。
むしろ、無理やり開けると破損する場合もあります。
つまり、開かないのは結果であって、原因ではありません。
体が硬いのは結果。
ではなぜ体が硬くなるか?
僕は多くの現代人は、「日常的に限られた運動域だけで生活をしているから」だと想像しています。
日頃使っていないのなら、可動範囲が限定されるのは当たり前のことです。
そして改善していく場合は、いきなり大きく動かすのではなく、徐々に動く範囲を広げる方が壊れることなく、持続性がある結果に繋がります。
そのことから、
・大きく
・ゆっくり
・ラジオ体操
することが、「体を柔らかくするセルフケア」として適切だとお伝えしています。
今回の情報が、体の硬さで悩む方の参考になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/08/12
「寝起きの肩こり」かんたんセルフケア法
2022/08/05 【 症状と療法 】
今回は、「寝起きの肩こり」をかんたんに解消するセルフケア法を3つお伝えします。
特別な知識やコツはなく、今日からすぐに始められるので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
症状は就寝前が原因
痛みや痺れ、眠気や吐き気など、症状には様々なものがありますが、みなさんは体に異変を感じたとき、
「あれ?さっき何かしたかな?」
「昨日のあれが原因かな?」
と、直前や数時間前の行動を疑いませんか?
「寝起きの肩こり」も例外ではなく、解消するためには、寝起きの前・・・
つまり、就寝時や就寝前の行動の見直しが鍵になります。
解消するためのセルフケアは、4つだけです⇩。
<症状改善に役立つ4つの見直すこと>
① 夜に肩まわりのマッサージをしない
② 寝る前にストレッチしない
③ マクラを外し、フェイスタオルを枕の代わりに敷く
④ 寝る前に長時間ソファーに座らない
「やる」よりも「やめる」が大事
勉強でもスポーツでも同じですが、「成功させるには、まずは成功しない方法をやめてから」になります。
「寝起きの肩こり」の場合は、前述した4つをやめることが先決です。
おおよそ2ヶ月程度「やめる」を続けるだけで、ほとんどの方の症状が解消します。
プロに頼るときの注意点
より早く改善したい方は、プロの手を借りる事をおすすめしますが、注意点があります。
今回お伝えした4つの方法は、いずれも「筋肉を伸ばさない方法」で、これはプロ・アマ問わず共有するべき情報です。
言い換えるなら、今回の症状は「筋肉を伸ばさず改善できるプロじゃないと治せない」ものです。
電話で、「マッサージやストレッチ以外で、筋肉の緊張を取ることができますか?」と確認してみてください。
できる先生なら、この症状を治してくれるはずです。
今回の記事が、症状改善に役だてば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/08/05
ストレッチポールで症状が悪化する人
2022/07/15 【 症状と療法 】
大切なのは「どんな人に向いていないか」
どんなものにも、「向いている人」と「向いていない人」がいます。
例えば、マラソンであれば⇩です。
[向いている人]長距離走れる、または走れる見込みがある人
[向いていない人]長距離走れない人、または走れる見込みがない人
分かりやすいですよね。
では、ストレッチポールの場合はどうでしょう?
おそらく、効果についてはよくご存知だと思います⇩。
・筋肉を緩ませる
・背骨を整える
・深い呼吸ができるようになる
*㈱LPN(ストレッチポール公式ページより抜粋)
しかし、コレらは「向いている人」でもなければ、「向いていない人」でもありません。
マラソンでいうと、「ストレス解消になる」と言っているだけです。
長距離走れない人にマラソンさせても、ケガの原因になるのと同じように、ストレッチポールも「向いていない人」がやってしまうと症状の原因になります。
「でもそんな事メーカーが言うはずがない」
「それでも、効果だけわかれば十分でしょ」
と思っていませんか?
でもそれは大きな勘違いなんです。
⇧公式サイトを要約すると
「前かがみの姿勢から適度なS字に変化してくると、前述した効果を得ることができる。またS字カーブを減少させる効果がある。」
と書いています。
つまり、ストレッチポールの効果を得られる人は、⇩C・Dの方のみとハッキリ書いています。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
『前かがみ』というキーワードが入っているのはDだけ、S字が増大しているのはCだけです。
蛇足ですが、Aはそもそも正常なので、ストレッチポールをする必要がありません。
症状が悪化するのはこんな人
背骨のS字カーブは、上下の衝撃を吸収したり、筋肉にゆとりを持たし、活動しやすくするために存在しています。
ストレッチポールは、平たい棒を背中に当てるのと同じなので、S字カーブを減少させる効果があります。
つまり、やりすぎるとS字カーブが減少し、上下の衝撃を吸収できなくなり、筋肉にゆとりがなくなり、体は固くなります。
元々の症状の原因が、S字カーブの減少の方は、使うことで悪化して当たり前なんです。
先程のABCDでいうと、Bの方はまさにその典型的な姿勢になります。
注意して下さい。
C・Dタイプの方へ
ストレッチポールには、様々なメーカーやタイプがありますが、効果は基本的に同じだと思います。
私は正規品のポールタイプと、ハーフカットの2種類を持っています。
どちらか迷っている場合は、安定感があるハーフカットがオススメです。
まとめ
ストレッチポールは、きちんと扱えば比較的効果が高い商品だと思いますが、適用外の人が使うと、悪い方に大きな効果を出してしまいます。
ポイントは、「今の自分の姿勢がどうか?」です。
A:正常
B:S字カーブの減少
C:S字カーブの増大
D:前かがみ + S字カーブの減少
ちなみに、S字カーブを減らすのはセルフケアでできますが、作るのはとても難しいので、悩まれている方はプロにご相談下さい。
下手にチャレンジして失敗すると、無かったはずの症状が出たり、悪化の原因になります。
いかがでしたか?
この手の商品で失敗する方は、「コレを使えば効果が得られる」とメリットばかりに着目しがちで、デメリットを完全に無視してしまう傾向にあります。
チョットしたことですが、大きな差になります。
今回の情報をうまく利用して、自身の生活をより良いものにして下さい。
今回の記事が、「セルフケアで健康になりたい方」の力になれば幸いです。
それではまた
投稿日: 2022/07/15