脳神経のセルフケア⑦前庭神経
2022/09/30 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア7
今回は耳にある神経の1つ、「前庭(ぜんてい)神経」についてシェアします。
前庭神経は、平衡感覚を正常に維持するために働きます。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
前庭神経 とは
前庭神経は、内耳神経の1つで平衡覚の働きがある神経です。
三半規管(さんはんきかん)や耳石(じせき)という言葉のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。
この前庭神経が、ウィルス感染などで炎症を起こしたり、外傷などで障害を受けると、平衡感覚に障害が起こり、めまいやふらつきという症状が発症します。
前庭神経のセルフケア法
前庭神経のセルフケアは4つあります。
①平衡感覚の確認(1)
目を閉じて3mくらい歩きます。
自分の思っている方向に進めたかを確認してください。
*転倒に注意してください
②平衡感覚の確認(2)
目を開けた状態で、30秒立ってください。
次に、目を閉じた状態で、30秒立ってください。
*転倒に注意してください
③空間認識の確認
目を開けた状態で、「物やパートナーの指示する場所を触れる」「天井を指差す」を4~5度繰り返す⇩。
次に、目を閉じた状態で、先ほどと同じことを繰り返す。
④眼振の確認
眼振とは⇩のように、眼球が「無意識で動き、元に戻る」を繰り返す病態です。
座位・仰向け・横向きになり、パートナーに各30秒ずつ観察してもらってください。
<チェックポイント>
・眼振が現れるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
前庭神経の場合は、めまいやふらつきを伴うことがあるため、症状がある時は避け、それ以外は確認程度で行うという頻度でOKです。
症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/30