「何回で善くなるのか?」の目安を教えてほしい
2024/09/06 【 症状と療法 】
前回、「1回で改善しますか?」というご質問について、
「始めての症状+発症して直ぐなら、1回で改善する可能性はあります。」
と回答させていただきました。
でも、
「慢性的に悩んでいる場合は?」という疑問もありますよね。
ということで、今回は「何回で善くなるのか?」の目安をお伝えしたいと思います。
前回同様、先に答えをお伝えすると、
「当店の目標は、10回以内」です。
達成スピードには個人差がある
「当店の目標」と、あえて付け加えたには理由があります。
それは施術(治療)の開始は、「壊れるのが先か?治るのが先か?」の追いかけっ子の始まりだからです。
例えば、
1週間に一度来店いただいたとしても、施術できるのはたった1時間です。
残りの時間、壊れるような生活を続けては、治るものも治りません。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、治療院と呼ばれるところを転々とされている方の多くが経験している落とし穴です。
「治療院に行けば治してくれる」
そう勘違いしていませんか?
治してくれるのは、切り傷などと同じく、みなさんの体が持つ治癒力です。
私は、治りやすくするキッカケを与えるナビゲーションのようなものです。
これは、子どもの勉強と同じようなものと思ってください。
いくら優秀な家庭教師に週1回みてもらっても、普段の取り組みが悪ければ、成績は上がりません。
先生は、あくまでもナビゲーションなんです。
先生に現状や悩みをすべて伝え、言われたことを実行していくことで、できるだけ早く目標を達成できるようになります。
繰り返しになりますが、「当店の目標は10回以内」です。
みなさんの目標は何回ですか?
短くできるかどうかは、努力次第で変わります。
一番良くないのは、「治療院に丸投げ」することです
通う頻度の目安
とはいえ、何かしらの目安がないと困りますよね。
当店では、症状がない時間を伸ばすことで、結果として早期改善となり、再発防止につながると考えています。
そのことから、
初回の施術後、2回目に来店する目安は7~10日後です。
2回目の施術前に「初回後の経過」をうかがい、良好であれば3回目は2週間後になります。
「始めの3日は良かったけど、あとはダメだった」など、1週間持たない状態なら、次も1週間後です。
仮に、2週間持続できたなら、次は3週間後。
3週間持続できれば、1ヶ月後。
1ヶ月大丈夫なら、2ヶ月後。
調子が良くなれば、間隔を開けることが、さらに良い状態になるキッカケとなります。
最終目標は、1年に1回程度のメンテナンスで再発ゼロです。
週5回マッサージ店へ行っていた人の例
「肩こり改善のために週5回マッサージ店へ通っていた」という方の例を紹介します。
この方の場合は、最初の4回は週1回ペースで来店されました。
5・6回目は2週間後。
7回目は3週間後。
8回目は1ヶ月後。
9回目は2ヶ月後。
10回目は6ヶ月後。
その後は1年に1度、無症状ですがメンテナンスで来店されています。
予想以上に長引くケース
次は、逆に長引いたケースです。
来店のキッカケは、「産後ケア」でした。
産後の骨盤は正しくケアをすれば、通常なら2ヶ月程度で締まるのが一般的ですが、1年2ヶ月もかかりました。
原因は「ヨガ」です。
産後は「骨盤ベルト」も有効というくらい、できるだけ動かさないことで症状が安定します。
もちろんそのことはお伝えしていますが、この方は押し切って毎日ヨガで骨盤を動かしていました。
治るよりも、壊れるスピードが早かったので、長引いてしまったんです。
最終、「症状があまりにも辛い」ということで、ヨガをやめていただいてからは、2ヶ月で症状が落ち着きました。
しかし、産後すぐに処置する方に比べると、締りが甘い状態になってしまいました。
誤解してほしくないのですが、ヨガが健康に悪いのではなく、状態とミスマッチだったということです。
今回は店選びの大切なポイントになると思いますので、少し詳しく書かせていただきました。
「治ります」「頑張りましょう」だけでは、症状は良くなりません。
少し耳が痛いようなことも、早期改善に必要ならキチンとお伝えするのが当店のスタイルです。
ご不明な点がありましたら、ご来店時に遠慮なくお尋ねください。
投稿日: 2024/09/06
1回で改善しますか?
2024/09/02 【 症状と療法 】
今日は「1回で改善しますか?」というご質問にお答えします。
先に答えをお伝えすると、
「始めての症状+発症して直ぐなら、1回で改善する可能性はあります。」
我慢してきた時間が長いほど、治るための時間は必要
少し冷たく聞こえるかもしれませんが・・・
漫画の世界は別として、体には「指で押したら治る」なんて都合の良いボタンはありません。
治る環境で一定時間過ごすことで、症状がおさまっていくのが現実です。
つまり、施術(治療)は治る環境を手に入れるためのツールなんです。
そして体は、放置時間が長かったり、悪化するようなことをしてきた時間が長いほど状態が悪いのが一般的です。
悪化の程度が軽いものと、重いものでは、治るまでに要する時間は違って当たり前なんです。
早く治るために大切なこと
病気でもない限り、体が勝手に壊れることはありません。
「症状がある/長引いている」には、必ず原因があります。
もし原因に心当たりがない場合は、⇩の2つを考えてください。
・良いと思ってやっていること
・当たり前にやっていること
そして、自分が訪れた治療院等で⇧これらを先生に伝えてください。
この数が多いほど、症状は早く良くなります。
逆に、少ない人ほど回数がかかります。
心当たりがない≠軽症
まれに、
「心当たりがない=軽症で早く治してもらえる」
と勘違いされている方がいます。
しかしプロは
「心当たりがない=深刻な問題の可能性がある」
と解釈し、必要以上に慎重な対応になる場合があるんです。
具体的には、
・不必要な検査が増える
・体の負担を減らすために、施術量を減らす
・必要以上に経過をみる
などです。
ですのでご来店時には、できるだけ多く、原因と思われるものを伝えてください。
できる限り最短で、症状が改善するお手伝いをさせていただきます。
投稿日: 2024/09/02
【図解】動画をまとめています
2022/11/20 【 お知らせ 】
③「保険診療と実費診療の違い」って何?
<こんな方におすすめです>
・どこに行けば良いか迷われている方
・保険診療にするか迷われている方
・保険と実費の違いを知りたい方
②なぜ症状は「我慢すると治る時と、悪化する時があるのか?」
<こんな方におすすめです>
・我慢できる間は、自分でなんとかする方
・健康寿命を伸ばしたい方
①カイロプラクティックって何?
<こんな方におすすめです>
・「なぜカイロが良い」と、言われているのか分からない方
・早く症状を治したいけど、カイロを受けるのが不安な方
・他の治療法との違いを知りたい方
投稿日: 2022/11/20
脳神経のセルフケア⑩舌下神経
2022/10/21 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア10
今回は、舌を動かす神経、「舌下神経」についてシェアします。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
舌下神経 とは
舌下神経は、舌を動かすための神経です。
この神経が障害されると、筋力が低下し最終的には萎縮します。
その結果、話したり、ものをかんだり、飲み込んだりする動作が困難になります。
舌下神経のセルフケア法(1)
鏡の前で、舌を出してください。
<チェックポイント>
・舌を真っ直ぐ前に出すことができますか?
舌下神経のセルフケア法(2)
頬を手で触り、そこを舌で内側から強く押してください。
<チェックポイント>
・舌の力を強く感じることはできましたか?
・舌に力を入れる時、痛みはありませんでしたか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
舌下神経は、使うことが機能を維持する、リハビリ的な効果になります。
比較的かんたんにできるものなので、毎日チェックしてみてください。
もし症状までいかなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/21
脳神経のセルフケア⑨副神経
2022/10/14 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア9
今回は、首周りや喉の奥に分布する神経、「副神経」についてシェアします。
副神経は、肩こりや首こり、自律神経症状と関連がある神経です。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
副神経 とは
副神経は、首にある頭を動かすための筋肉や、喉奥の筋肉を働かせる神経です。
僧帽筋や胸鎖乳突筋の筋力低下により起こる、肩こりや首こりは、副神経の機能低下を疑います。
また副神経は、喉奥で迷走神経と合流するため、迷走神経の機能を合わせて考えます。
迷走神経 とは
(前回から抜粋)
迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。
肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。
迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。
これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。
発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。
副神経のセルフケア法
僧帽筋・胸鎖乳突筋の弱化を、⇧の要領で確認してください。(各1秒程度)
*青矢印は、赤矢印の力を確認するために行っています。
「押さえる=固定」のイメージで行なってください。
正常であれば、痛みもなく、青矢印を押し返すことができます。
<チェックポイント>
・赤矢印方向に動かす時に、痛みは出なかったか?
・青矢印を押し返すくらいの力があったか?
迷走神経のセルフケア法
鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。
正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。
<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
副神経は、使うことが機能を維持する、リハビリ的な効果になります。
また迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。
家事や育児、デスクワークで肩がこりやすい方、日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックすると良いですよ。
毎日続ける中で、もし症状までいかなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/14
脳神経のセルフケア⑧舌咽神経・迷走神経
2022/10/07 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア8
今回は喉の奥に分布する神経、「舌咽(ぜついん)神経・迷走神経」についてシェアします。
舌咽神経・迷走神経は、味覚や嚥下、心拍数や血圧などに影響を持つ神経です。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
舌咽神経 とは
舌咽神経は、舌と咽頭に分布し、味覚を伝える働きをもつ神経です。
以前紹介した「脳神経のセルフケア⑤顔面神経」で舌前2/3の味覚の話をしましたが、これと合わせると⇩のようになります。
新型コロナウィルスに感染することでも味覚を失うことがあると報告されていますので、混同する方もいるかも知れませんが、異なる病態になります。
味覚障害が出て、不安でコロナ検査したところ陰性なら、一度脳神経科を受診することをおすすめします。
迷走神経 とは
迷走神経は、咽頭、喉頭、食道上部1/3などを支配する運動神経と、胸部~腹部の内臓や心臓、血管などを支配する副交感神経に影響を与えます。
肺や気管支、消化器などを制御することから、嚥下や発声、消化管の蠕動運動などに関係する働きをします。
迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れることを、迷走神経反射といいます。
これは、一時的に心拍数が減ったり、血圧が下がったりする病態です。
発症により危険を伴うことがありますので、心あたりがある方は脳神経科を受診するようにしてください。
舌咽神経のセルフケア法
舌咽神経は苦味を感じる働きがあることから、ゴーヤや青汁など苦いものを摂取することで、味覚の確認をしてください。
<チェックポイント>
・苦味を感じるか?
迷走神経のセルフケア法
鏡の前で口を開け、「あ~~~~」と言ってみてください。
正常であれば口蓋帆(こうがいはん)は、左右とも上に上がります。
異常がある場合は、片側だけが上がります。
<チェックポイント>
・口蓋帆が左右とも上がるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
舌咽神経は、苦味があるものを食べたときに意識する程度でOKです。
これからの時期でしたら、サンマの内臓は苦い食べ物の一つかと思います。
迷走神経は、朝に顔を洗う時や、風呂上がりなど鏡があるところで、気がついたときにチェックしてみてください。
日頃から立ちくらみや、めまいが多い方は、毎日チェックするのもよいかと思います
症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/10/07
脳神経のセルフケア⑦前庭神経
2022/09/30 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア7
今回は耳にある神経の1つ、「前庭(ぜんてい)神経」についてシェアします。
前庭神経は、平衡感覚を正常に維持するために働きます。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
前庭神経 とは
前庭神経は、内耳神経の1つで平衡覚の働きがある神経です。
三半規管(さんはんきかん)や耳石(じせき)という言葉のほうが、聞き馴染みがあるかもしれません。
この前庭神経が、ウィルス感染などで炎症を起こしたり、外傷などで障害を受けると、平衡感覚に障害が起こり、めまいやふらつきという症状が発症します。
前庭神経のセルフケア法
前庭神経のセルフケアは4つあります。
①平衡感覚の確認(1)
目を閉じて3mくらい歩きます。
自分の思っている方向に進めたかを確認してください。
*転倒に注意してください
②平衡感覚の確認(2)
目を開けた状態で、30秒立ってください。
次に、目を閉じた状態で、30秒立ってください。
*転倒に注意してください
③空間認識の確認
目を開けた状態で、「物やパートナーの指示する場所を触れる」「天井を指差す」を4~5度繰り返す⇩。
次に、目を閉じた状態で、先ほどと同じことを繰り返す。
④眼振の確認
眼振とは⇩のように、眼球が「無意識で動き、元に戻る」を繰り返す病態です。
座位・仰向け・横向きになり、パートナーに各30秒ずつ観察してもらってください。
<チェックポイント>
・眼振が現れるか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
前庭神経の場合は、めまいやふらつきを伴うことがあるため、症状がある時は避け、それ以外は確認程度で行うという頻度でOKです。
症状がなくても、少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/30
脳神経のセルフケア⑥蝸牛神経
2022/09/23 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア6
今回は耳にある神経の1つ、「蝸牛(かぎゅう)神経」についてシェアします。
蝸牛神経は、音を聞き取る上で大切な働きをします。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
蝸牛神経 とは
蝸牛という言葉は聞き馴染みのない方も多いと思いますが、耳にある内耳神経の1つです。
音の振動を感知し、聴覚情報を大脳に伝える働きがあります。
この神経に障害が出た場合、内耳疾患や神経病変、耳硬化症、メニエール病、髄膜炎、小脳橋角部腫瘍、外傷、脱髄疾患などを疑います。
ちなみに、もう1つは前庭(ぜんてい)神経という名称で、平衡覚の働きを担います。(次週に紹介します)
蝸牛神経のセルフケア法
蝸牛神経のセルフケアでは、音叉という特殊な道具を使います⇩。
<チェックポイント>
・左右差はないか?
・一方が極端に大きく聞こえていないか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
蝸牛神経の場合はどちらでもありませんが、音叉から出る音は日常生活にないような「ブーン」という音なのと、骨を直接振動させるものなので、繰り返すと不快に感じるかもしれません。
気分が悪くなってもいけませんので、やり過ぎには注意してください。
音の聞こえづらさは、加齢でも起こりますが、病気でも起こります。
少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/23
脳神経のセルフケア⑤顔面神経
2022/09/16 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア5
今回は、「顔面神経」という神経についてシェアします。
<セルフケアでできること>
・表情筋の衰えの早期発見
・顔面麻痺の早期発見
・味覚異常の早期発見
顔面神経は、顔の表情を作る上でとても大切な働きをします。
異常の早期発見は早期回復に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
顔面神経 とは
顔面神経には、顔の表情を作る運動系の働きと、舌の先から2/3の味覚を感じ取る感覚系の働きがあります。
この神経に障害が出ると、顔の片側または両側を、自分の意志で表情のコントロールできなくなったり、味に乏しい生活をおくることになります。
顔面神経のセルフケア法
顔面神経のセルフケアは2種類あります。
①感覚の確認
味覚は主に甘味のチェックです。
舌先で甘みを感じることができるかの確認をしてみてください。
<チェックポイント>
・左右差はないか?
・いつもと違う味がしないか?
・いつもより味を感じにくいことはないか?
②運動の確認
鏡の前で、顔全体を使い「あ・い・う・え・お」と声を出してみてください。
<チェックポイント>
・左右差はないか?
・動かしにくいところはないか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
顔面神経は後者の、「やるほどに効果があるもの」なので、運動系は洗面所で鏡を見るたびにやってみてください。
味覚のチェックは、別の健康の問題にも絡んでくるので、程々にしてください。
表情の違和感は、疲労でも起こります。
少しでも違和感を感じたら、いつもより早く寝たり、長く睡眠を取るようにしてください。
症状が出る時は一気に悪化することもあるので、気になる時はできるだけ早く、脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/16
脳神経のセルフケア④三叉神経
2022/09/09 【 症状と療法 】
脳神経のセルフケア4
今回は、「三叉(さんさ)神経」という少し聞き慣れない神経についてシェアします。
<セルフケアでできること>
・アゴの力、噛む力の衰えの早期発見
・顔の感覚異常の早期発見
・免疫力の低下を早期に察知
馴染みのない言葉だと難しそうに感じますが、実はとても身近なもので、健康管理には欠かせないものなので、ぜひ最後まで読んでみてください。
三叉神経 とは
三叉神経とは、名前の通り「みつまた」に分かれている神経で、顔に上部・中部・下部に分かれて存在しています⇩。
<働き>
・体力が落ちていたり、免疫力が下がっている時に、顔や頭皮の感覚が敏感になる。
・口唇ヘルペスと関連がある。
・「噛む」に影響する筋肉を動かす。
三叉神経のセルフケア法
三叉神経のセルフケアは2種類あります。
①感覚の確認
⇧のように顔を3段に分け、手で触ってみてください。
可能であれば、保冷剤などでも触ると、知覚異常が分かりやすいです。
<チェックポイント>
・左右差はないか?
・上下で感覚が違うところがないか?
・冷たく感じない場所はないか?
・冷たく感じすぎる場所はないか?
②運動の確認
⇧のように、顔に軽く手を押し当てて筋肉などの動きを確認してください。
<チェックポイント>
・左右差はないか?
・動かしにくいところはないか?
注意
脳神経には、繰り返しの刺激が苦手なものと、やるほどに良い効果につながるものがあります。
三叉神経は前者の、「繰り返しの刺激が苦手なもの」なので、あまりしつこくせず、一日一回程度の確認でOKです。
自分では元気なつもりでいても、体力や免疫力が低下しているときには、いつもと違う感覚になります。
そんな時は、少し早く寝たり、いつもより長く睡眠を取るようにしてください。
通常は1日程度で回復すると思いますが、長引きそうでしたら、できるだけ早く皮膚科や脳神経科を受診するようにしてください。
投稿日: 2022/09/09